Client
Aboriginal Legal Service (NSW/ACT)
Services
SharePoint Online, PowerApps, Power Automate
Industry
Non-for-profit legal service
Organisation Size
Medium
Country
Australia
弁護士が社会福祉士やコミュニティワーカーと協力し、サポートが必要な人々の立場を理解した上でアドバイスとカウンセリングを提供します。またこれを限られた予算で効果的に行うため、定期的に学生ボランティアやインターンを雇い教育しています。
多くの非営利団体と同様に、資金調達が不安定で予算が限定されているため、ITへの対応は何年も後回しにされてきました。また、経営陣によるクライアント業務の重視とリソース不足も要因となり、新たなデジタルテクノロジーへの移行が検討されることもなく、スタッフは非効率的な業務への対応を余儀なくされていました。
コミュニティリーガルサービスのスタッフは地域に広く分散されおり、Aboriginal Legal Service(ALS)では、250人のスタッフがニューサウスウェールズ州とオーストラリア首都特別地域の25か所以上の拠点に配置されているほか、Legal Aid Queenslandでは400人のスタッフが、テキサス州の3倍規模の地域に向けて、州内14か所の拠点からサービスを提供しています。
レガシーITシステムはデジタル上の孤立という複合的な問題を抱えていました。モバイルアクセスは不可能か、本社スタッフのみに利用が制限されており、シニアスタッフはメール以外の手段で地域スタッフと効果的にコミュニケーションを取ることができません。マニュアル中心の業務では、管理業務を完了するために郵便物の到着を数日間待たなければならないこともあります。煩雑な業務、不十分なシステムとプロセス、そして物理的な孤立が、地域スタッフの意欲を低下させ、離職率の悪化をもたらす可能性がありました。
これらの課題に対処するため、Engage SquaredはALSと連携し、働き方の変革に向けた一連のテクノロジー施策の計画を支援しました。SharePoint Online内の最新コミュニケーションサイト上に当社IPを加えたスタッフ向けポータルを立上げ、Power Appsを用いて高度な機能を追加し、Yammer上での社内コミュニティを構築に協力しました。
新たなALSイントラネットはモバイル優先のケイパビリティが導入された非常に革新的なもので、Office 365を用いて異なる拠点のチームを連携させることが可能です。またこれによりALSは、スタッフや住民による成果を正しく評価し、過去の経験から活きた情報を共有することができます。
設計フェーズではスタッフの要件に対応した明確なユーザージャーニーが策定されました。個々のスタッフはパーソナライズされたビューを持ち、現場要件に合わせて変更することが可能です。ホームページにはサービス提供に関するガイドラインが表示され、誰の目にも留まるよう設計されています。またモバイルチームが出張する際は、必要な情報に素早くアクセスし、最適な結果をモバイルデバイス上で表示することができます。リーダーシップチームとも効果的に連携しており、スタッフは支援されているという実感を持ちながら、判断を仰ぐことができます。
地域拠点は自拠点の情報を管理するだけでなく、裁判の期日などの重要な運営情報に加えて、成功事例や注目すべき地域、弁護士、先住スタッフなどの情報を共有します。
コミュニティからの情報は素早く本社に送られ、法務や政策業務に活かされる一方で、社内業務の改善に繋がっています。さらに、新たなシステムにより拠点を越えて実務が統合され、知識共有が進み、速やかな課題解決が実現されました。また、チャネルを経由してコミュニティの成果も共有されています。