Client
Shikoku Electric Power Company, Incorporated
Industry
Energy and resources
Country
Japan
Services
Viva Engage
四国電力株式会社(以下、四国電力)は、「地域と共に生き、地域と共に歩み、地域と共に栄える」を企業理念とする電力会社です。
四国電力は、業務効率の改善や従業員エンゲージメントの向上、組織の一体感の醸成等に向けたカルチャー変革に取り組んでおり、その一環として、2025年より社内SNSツール「Viva Engage」の本格展開を開始。地域や部門、役職の垣根を越えた“つながり”を促進し、全社に一体感を生み出すことを目指して、新たなデジタルコミュニケーション基盤の構築に挑戦しています。
Engage Squaredでは、四国電力の想いやビジョンの実現に向け、Viva Engageを活用したチェンジマネジメントの推進を支援。本記事では、プロジェクトを推進する広報部と情報システム部(以下、事務局)の皆さまの声を交えながら、背景や取り組みのアプローチ、今後の展望についてご紹介します。
四国電力では、経営層と従業員との闊達なコミュニケーションの実現や、グループ会社である四国電力送配電株式会社との一体感の醸成を目的として、様々な取り組みを進めています。
広報部ではこうしたチャレンジを「明るくなる土壌づくり」と位置づけ、社内コミュニケーションの活性化を目的に、社内SNSツールであるViva Engageのさらなる活用に着目。Microsoft 365ライセンス内で追加コストなく利用できる点も後押しとなり、情報システム部と連携しながら推進をスタートしました。
実は、Viva Engageは2024年に情報システム部主導で導入が行われましたが、「他のコミュニケーションツールとの使い分けが分からない」「上司などの反応が気になり、投稿をためらってしまう」といった声が寄せられ、実際の投稿率は1割未満という状況でした。こうした中、Viva Engageを社内に自然と根づくSNSツールとして定着させていくためには、さらなる工夫や仕掛けが必要であると、情報システム部では課題を感じていました。
こうした状況を受け、四国電力では情報システム部と広報部がタッグを組み、Viva Engage活用に向けた本格的な推進体制を構築しました。インナーコミュニケーション活性化を担う広報部が社内SNSの活用に積極的に関わることは、ごく自然な流れであると情報システム部も捉えており、まずは事務局から、組織の垣根を越えた連携をスタートさせました。
事務局とEngage Squaredは、Viva Engageを検証利用していた従業員へのインタビューを実施しました。従業員からは、「他社に比べて社内SNSの活用が遅れていると感じていたので、ぜひ推進してほしい」「人脈に頼らず、情報が自然に共有されるのはありがたい」「若手従業員と経営層が交流するきっかけになると嬉しい」といった、前向きな声が多く寄せられました。
ユーザーの声を反映しながら、限られた事務局リソースでも継続的に推進していける体制を整えるべく、事務局とEngage Squaredは議論を重ね、「Viva Engageアンバサダー制度」を導入。あわせて、アンバサダーの皆さんと共有するスローガンとして、「つながる!たのしむ!かわる!Viva!よんでん!」も策定しました。
制度立ち上げ時には、アンバサダーが集まるかどうか不安があったものの、実際には地域や部門を問わず多くの従業員が手を挙げ、社内にポジティブな熱量が確実に広がっていることを実感できるスタートとなりました。
本店で開催されたアンバサダー育成ワークショップでは、「失敗しても大きな影響はない。まずはやってみることが大切」「誰かのためになるなら、それだけで意味がある」「自分が感じていたViva Engageのハードルが下がったので、今度はそれを周囲にも広げていきたい」など、意欲的な声が多く寄せられました。特に印象的だったのは、高知拠点のアンバサダーから寄せられた「地域の情報を積極的に社内に発信したい」という声。地域とのつながりを大切にする四国電力らしさが感じられる場面でした。
また、ワークショップ全体を通じて、所属組織や年代を超えた交流が生まれ、「こうした横断的な活動は初めてで楽しかった」「今後も継続して実施してほしい」といった声も多く寄せられました。事務局にとっても、現場のリアルな声に直接触れることで、多くの学びや気づきが得られ、大きな刺激となる貴重な機会となりました。
現在、Viva Engageの本格展開が進む中で、事務局では訴求コンテンツの制作や新たなコミュニティの立ち上げ支援に取り組んでいます。アンバサダーの協力もあり、投稿頻度やコミュニティの盛り上がりも着実に高まりつつあります。
この動きを一過性で終わらせるのではなく、“灯を絶やさない”継続的な取り組みとして社内に根づかせていくことが、今後の鍵になると事務局では考えています。加えて、アンバサダー一人ひとりのモチベーションにも配慮しながら、定期的なコミュニケーションの場も設けていく予定です。
義務感ではなく、あくまでも「楽しみながら」、ライトな雰囲気でインナーコミュニケーションを活性化させることを大切にしながら、Viva Engageが自然と根づく文化となることを目指して、四国電力はこれからも、Viva Engageの社内定着に向けた推進を継続していきます。
<Viva Engage推進担当者へ>
Viva Engageおよびアンバサダー制度の導入・活用により、役員を含む上層部・従業員間や、様々な部門間の接点機会が新たに創出され、社内コミュニケーション活性化に向けた土壌が徐々に出来上がっていると実感しています。皆さんもぜひViva Engageの活用を通じて、新たな可能性を広げてみてください。