Client
Cricket Australia
Services
Microsoft Viva Insights
Industry
Sporting
Country
Australia
クリケットオーストラリアは、クリケットを通じて地域社会の一体化および活性化を図るというビジョンと、クリケットをオーストラリア最大の人気スポーツに押し上げるという目標のもと、CAでは230名の従業員が年間を通じ休みなく業務を行い、毎年夏には各家庭のテレビ画面や地域コミュニティに、最高のクリケット試合を届けています。
Cricket Australiaのシニアクライアントサービスマネージャーを務めるEmma Cashen氏は、CAのビジョンを実現し、クリケット人気を拡大するとともにオーストラリアの地域社会から幅広いファン層を獲得するためには、何よりもまず組織内のチームメイトに配慮し、経営幹部から管理職、個々の従業員に至るまで、すべての従業員エクスペリエンスとウェルビーイングを優先することが重要であると考えています。
主な懸念事項が、働きすぎによる燃え尽き症候群と従業員エンゲージメントの低下にあると判明した後は、このような感情を示す定量的なデータの有無を確認し、働き方改革を裏付る必要がありました。長時間労働の原因は何か?モデルになった労働習慣はどのようなものか?誰が主に影響を受けたのか?これら一連の質問に着目し評価を行うことにより、CAは新たな勤務形態と戦略を整備し、従業員の意識を改善し、ウェルビーイング・エンゲージメントを向上できることが予測されました。
この課題の取り組みには、Microsoft Viva Insightsの効果的な活用が最も有効なアプローチでした。
Viva Insightsは、従業員エクスペリエンスプラットフォームであるMicrosoft Viva製品の1つです。Microsoft Office 365に搭載され、既にCAでも用いられているMicrosoft Teams上で利用することが可能です。Viva Insightsの活用により、組織は過労や長時間労働を感じる従業員を特定するとともに、実際にデータがこれらの感情を反映しているかどうかを検証することができます。
Cricket AustraliaとMicrosoftは緊密な関係性にありました。CAは数多くのMicrosoftツールを早期導入しており、新製品についても十分把握しているとCashen氏は述べています。このためCAがViva Insightsと幅広いVivaスイートの活用方法ついてMicrosoftに問い合わせた際、MicrosoftはEngage Squaredにコンタクトし、推奨パートナーとしてCAを支援し、技術部門と人材&カルチャー部門の主要関係者向けに、Viva Insightsのワークショップを実施するよう依頼しました。
Viva Insightsのワークショップは、プライバシー管理・データ分析が持つ能力に関して、従業員、マネージャー、経営幹部レベルで深い洞察を獲得することを目的としています。これにより以下のことが可能となります。
以後、CAはEngage Squaredと提携し、Viva Insightsの価値と活用方法について理解を深めるとともに、Viva Insightsを通じて取り組むべき主要課題をまとめました。
この過程でEngage Squaredは、CAのためにViva Insightsのトライアルライセンスを設定し、ダッシュボードをダウンロードする一方で、6〜8週間にわたるデータ収集を実施しました。こうすることでCAの業務形態と習慣に関する洞察を入手し、結果が従業員エンゲージメント調査のデータと一致しているかどうか検証しました。
ワークショップの第2段階では、CAと共にデータを確認し、必要かつ実践的な次のステップが策定されました。
Viva Insightsのワークショップ後も、CAとEngage Squaredとの協力関係は継続しています。CAの経営幹部と他の主要関係者は、Engage Squaredのサポートの下で、Viva InsightsとWorkplace Analytics内のレポートダッシュボード上で関連データに自由にアクセスすることができます。
3つの主要ステップ:
プロジェクトは従業員の業務形態の見直しと、最終的なCA従業員への幅広い展開、および組織全体における多様なVivaスイート普及を目指す一方で、この段階ではViva Insightsを組み込んだCAの働き方構築を経営陣レベルで行うことを目的としていました。
インサイトの収集と初回Viva Insightsワークショップ後に実施した評価から、Engage SquaredとCricket Australiaは、Microsoft TeamsおよびOutlookから抽出したデータが、長時間労働を報告した従業員のフィードバックを反映していなかったという結論に至りました。
しかしイベント事業者であるCAは、例えば同僚と連絡を取るための携帯電話など、従業員が他のコラボレーションツールを多用していることを把握していました。そのため、これらのコラボレーションツールと、スタッフからの定性的なフィードバックを考慮に入れることで、「現場で」起きていた事態を正確に把握することに成功しました。
CAは今後、Viva Insightsのデータを、人材&カルチャー戦略と従業員ウェルビーイングプログラムに活用する計画です。