Client
Bupa Australia
Services
Teams, SharePoint, OneDrive, Microsoft 365
Industry
Healthcare
Organisation Size
Large (22,000+ employees)
Country
Australia, New Zealand
医療保健から高齢者介護、眼科や歯科まで幅広いサービスを提供する大手医療機関であり、「人々のより健康で幸福な長寿を支援する」ことを主な目標に掲げています。
Bupaは2019年以降、集中、連携、説明責任、ペースの4つを柱とする同社の大規模な5か年成長戦略の一環として、オーストラリア事業のスタッフを段階的にMicrosoft 365(M365)に移行してきました。製品のデリバリー速度を加速化すると同時に、従業員が連携可能な環境を構築するためには、Microsoft 365の活用が最適であることは当初から明らかでした。「従業員が求め期待するケイパビリティの向上には、クラウドベースのプラットフォームへの移行が極めて重要でした。」とデジタルワークプレイスマネージャーのDee Eldridge氏は述べています。
プロジェクトの初期段階における変革推進/定着化の取り組みが不十分であったため、2019年のM365導入後も、BupaでのM365の普及率は低迷していました。そこで2020年3月に開始予定であった第2段階の移行に伴い、Bupaは変革推進/定着化の取り組みと、Microsoft Teamsなど主要コラボレーションプラットフォームの利用拡大について、Engage Squaredに支援を依頼しました。
新型コロナウィルスによる初めてのロックダウン時期と重なったことで、リモートワーク導入は理想的な選択肢から、絶対的な必須条件へと緊急性を増し、プロジェクトにおけるビジネス上の重要性は急速に高まりました。「タイミングについては、運命的だったとしか言いようがありません。突如として誰もがクラウドコンピューターを必要とし始めたのです。」と、シニアプロジェクトマネージャーのKav Moodaley氏は述べています。対面での関わりを中心としていた当初のアプローチは、完全にバーチャルな変革戦略へと刷新されました。
戦略の目的は2つありました。まず初めに切迫する従業員のニーズに応えるアプローチを明確化すること、続いてMicrosoft 365の普及を拡大するための、全体像と初期ロードマップを策定することです。
プロジェクトは対象を3グループに分けて推進されました。
最低限の習熟基準を定める共通の取り組みは、在宅ワークによるシナリオを実現するために、Microsoft Teamsとその他の主要ツールを中心に、グループを越えて行われました。
基本的なツールの習熟度達成に加えて、M365のビジネスシナリオが定義されました。これはM365の長期的な定着を図り、継続的な普及の基盤を築くために不可欠でした。また、改善点の把握には、アンケート、フォーカスグループ、および1対1のインタビューの方式が用いられたほか、特定のツールではなく成果に関する、従業員向けコーチングに特化したシナリオベースのトレーニングが実施されました。これらは「よりスマートなミーティングの実施」、「人の管理」、「タスクの管理」に基づいて行われました。
Bupaのプロジェクトチームは、Microsoft Teamsの導入を通じて、ミーティング時間を60分から30分に削減することに成功しました。これによりプロジェクトの後半2か月で5,760分(96時間)が削減されたことになります。プロジェクトチームは、顧客価値の最大化に特化する幅広いプログラムに組み込まれ、40チームからなる1,000人の従業員が年間最大60のプロジェクトを手掛けています。Microsoft Teamsへの移行により、同社は業務プロセスを合理化し、ミーティング時間を削減することに成功しました。市場化スピードと品質全般の改善は、顧客価値の向上にも影響を与えています。関連する全領域でのミーティングに換算すると、プロジェクトあたり最大14,400分/240時間の削減が実現されています。